胡蝶蘭講座1

数ある花の中で、カトレヤやシンビジウム、コチョウランの仲間は、その美しさ、高貴さで人々を魅了します。


ランって何?

これら美しいラン(ラン科植物)は約2万5千種が世界中に分布しています。花を咲かせる植物の中で最も多くの種類を含むのがラン科です。身近な里山の林床にはシュンラン、日当たりの良い草地にはネジバナ、湿地にはサギソウなど日本にも約280種のランが自生しています。

他の花とどこが違うの?

植物を科ごとに分けるとき、主として花のつくりが同じものをまとめます。花の構造は外側からガク、花弁、雄しべ、雌しべの順で並んでいます。雌しべの基部は子房で中に種子ができます。単子葉植物は3を基本とするつくりからなり、例えばユリ科ではガク3枚、花弁3枚、雄しべ3+3本、雌しべの先が3裂、子房3室となっています。ところがラン科植物の花をよくみると、中に太い棒があるだけで雄しべが見当たりません。これは雄しべと雌しべが合体して1本になったもので「蕊柱(ずいちゅう)」と呼ばれ、他の花にないラン科だけの特徴です。 

次にシュンランやカトレヤの花を見ると、下側の1枚だけが他の弁と違う形や色をしているのに気づきます。これは花弁の1枚が形を変えたもので、「唇弁(しんべん)」あるいは「リップ」と言い、これもラン科植物の特徴のひとつです。これは昆虫をおびきよせて、花粉を運ばせるのに役立ちます。


ランと呼ばれてもランでない植物はたくさんあります。ラン科に含まれる植物が、厳密な意味でのランになります。