胡蝶蘭講座9



花屋さんでシンビジウムと並んで、最もよく目にするのが、デンドロビウムです。しかし、購入した翌年から花つきが悪くなったり、枯らしてしまったりする人も多いようです。なぜでしょうか?
 デンドロビウムは熱帯アジアを中心におよそ千種が知られています。日本に分布するセッコクもこの仲間です。一般に市場に出回るデンドロビウムの殆どは人工的に交配された品種で、交配に用いられた親の種類により、数系統に分けられますが、主にノビル系とデンファレ系が一般的に流通しています。 

ノビル系とはノビル系というのは、デンドロビウム・ノビルというヒマラヤからタイの高地に分布する種を親に用いて交配された品種群を指す言葉です。直立したバルブ(茎)に直接たくさんの花をつけます。更に、ノビル系のデンドロビウムにセッコクをかけあわせ、日本の気候に適したものが作出されています。

 

ノビル系の栽培ノビル系は比較的低温に強く、一定の低温にあわないと花芽がつきません。九月頃から水を徐々にひかえ、屋外で低温にあててやります。この頃、茎が黄色く変色しても、問題ありません。 霜が降る前に明るい室内に取り込み、最低気温十度程度で管理しますが、急に暖かい場所へ移すと、花芽が落ちますので、注意が必要です。温室内ですと花期は冬ですが、通常の室内だと春頃になります。花が終わりに近づいてきたら、徐々に水量を増やし、風通しのよい屋外に出して、液肥を約十日おきに与えると効果的です。盛夏には遮光します。

デンファレ系とは

デンファレ系とは、オーストラリア原産のデンドロビウム・ファレノプシスなどを親に交配された品種群のことです。バルブの先から細長い花茎を伸ばし、その先に数個の花をつけます。

 

デンファレ系の栽培高温の環境を好みます。冬は水をひかえ、なるべく暖かい場所で管理しますが、最低気温は十五度以上必要で、温室なしでの冬越しは困難です。